ウィルコム新端末発表
ウィルコムが、音声通話向け端末4種を発表しました。携帯/ネット好きには、「京ぽん後継」といった方が通りが良いですね。
注目度の高さからか、会見場が妙に盛り上がっていた印象があります。
会見で各機種に触れてみましたが、なかなか好印象です。
京ぽんはパケット通信速度が最大32kbpsであることと、端末の処理速度が遅いことがあいまって、操作時にストレスがたまることが多かったのですが、新機種の中でも上位モデルにあたる「310」シリーズ3機種は、かなり改善されています。(とはいえ、auのW31Sなどの、高速UIで定評がある機種にはまったく及ばないレベルではあるのですが。デモされたのは開発途上の端末ですから、さらなる改善を期待します)
特に気に入ったのは、日本無線の「WX310J」。指紋認証センサー上で指を滑らせる動作で、一般的な端末の十字キーの操作を代替しているのですが、これが非常に快適でした。若干の慣れは必要であるものの、ソニーエリクソンの携帯電話に搭載されていたジョグダイヤルに左右スクロールがついたもの、というと、わかる人にはわかるでしょうか。ちなみに、同社担当者の話では、センサー上で指をタップすると「決定」、長押しすると「キャンセル」となる、とのことです。
もう一つ注目なのは、この端末がIntellisyncを搭載しているということ。携帯端末とPCの間でスケジュールやアドレスなどのデータを同期するソフトとして、PDA全盛期から定評のあるものです。すなわちこの端末は、PIM機能を重視した携帯電話端末ということになるわけです。
「これまでの日本の携帯は、自社のものも含め、なかなかまともなスケジューラが搭載されてきませんでしたからね」と同社担当者は話しています。残念ながら試用時間が短かったため、同機種のPIM機能を試すことはできなかったのですが、その口ぶりからは、機能に対する自信が見て取れます。
同機種はJava(MIDP2.0)にも対応しているため、自作ソフトが登場する可能性もあります。日本の携帯ユーザーが待ち望む「日本発・日本人向けスマートフォン」の登場を予感させます。(なにより、海外のスマートフォンと違い、小さく・軽く・良いデザインであるのは魅力!!)
個人ユーザー的には、カメラがないことが残念なところですが、同端末がメインとする企業向け市場を考えると、むしろカメラがないことが望ましい、ということなのでしょう。(情報流出の危険性を防ぐ意味から、カメラなし端末を求める企業が多いのです)
なお、京ぽんの直接的な後継機である「WX310K」にも、新たにスケジューラ機能が搭載されました。こちらもほんの数分しかさわれなかったので、あまり細かなことまではわかりませんが、ToDoやこれからのスケジュールを一覧表示する機能があったことは確認できました。(ただ、ポケットPCでいう「Outlook Today」的な表示は難しいようです。もうちょっと実機で確認がしたかった……)
このスケジューラの出来によっては、310J同様「PDA難民」の注目モデルになる可能性も高いです。
会見で、ウィルコムの八剱洋一郎社長は、「通話メイン派と通信機能重視派にターゲットを絞ってビジネスを展開する」と語りました。テレビやラジオなどの付加機能を求める「多機能希求派」層まではカバーできない……とのニュアンスです。
多機能希求派、というとマニア層に思えますが、実はそうではありません。多機能携帯電話を買っているのは若年層が多く、ケータイにうるさいマニア層は、むしろ多機能よりも通信機能や自由度を求めます。いわゆるスマートフォンと、国内でいう多機能携帯は市場が違うのです。
現在の携帯電話市場は、コンテンツや端末にお金を投資する「多機能希求派」層がリードしています。音声通話メイン層と通信マニア層は、パイが大きいものの短期的に収入を生みづらいため、話題には上りづらくなっています。今日、この会見の後、まさに「多機能希求派」の象徴ともいえる、ワンセグ放送の会見もありました。移動体では受信品質に問題がありすぎるアナログ放送に比べると、ユーザーメリットも大きい「本命」的サービスですが、それが生み出す経済効果については、疑念を差し挟む声も大きくなりつつあります。(端末などの詳しい情報は、実機展示も含め、10/4からのCEATECで本格的に公開されることになります)
トップ3社から顧客を奪う存在としては、この2層を狙うのは当然というところです。
なお、今回から「エアエッジ・フォン」というブランド名がなくなりました。この件について同社の担当者は、「iPodにおける『iPod Photo』のようなもの。写真機能が1ラインにしかない時は名前が必要だけれど、全機種に写真機能が入ってしまったらいらないでしょう? そういうことです」と説明していました。ただ、PC用の通信カードについては、今後も「エアエッジ」ブランドで展開するとのこと。
ちなみに愛称については、「味ぽん3でも京ぽん2でもドムぽんでも、お好きに呼んでいただいて結構。そう呼んでいただけることそのものがとてもうれしい」そうです。
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コメント
確かに、スペック上は64Kですね。ただし(おそらくご存じでしょうが)これは回線交換方式によるもので、つなぎ放題コース(1x)の対象外となります。そのため、京ぽん利用者のほっとんどは1x方式の32kbpsでの接続を利用しているのが実情です。(端末購入時の標準設定もこれです。誤解を与えないよう、ウィルコム側も販促の際には、64Kという表現をあまり使わないようにしている、と聞いています)
誤解を与えないように、記事を訂正しておきました。
投稿者: 西田 宗千佳 (Sep 28, 2005 2:27:21 AM)
どうでもいいけど京ぽんは最大64k
投稿者: ふぇちゅいん (Sep 28, 2005 2:16:49 AM)